DHA(ドコサヘキサエン酸)は、体内で生成できない頭が良くなる栄養素

DHAで脳の働きを活発に

「DHA(ドコサヘキサエン酸)という物質が脳にいい」という情報は、誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

頭の良くなる栄養素の代表選手DHAは、体内で生成できないので、食べ物から摂取しなくてはなりません。

 

神経細胞(ニューロン)間の伝達部をシナプスといいます。そこからアセチルコリンという神経伝達物質を放出したり受け取ったりすることで、私たちは、思考・判断などを行っています。

 

DHAは、シナプスに多く含まれていて、神経伝達を活発にします。DHAが脳内で減少すると、判断力や思考力が衰えてしまいます。
DHAは、脳の中でも特に海馬という記憶を司るエリアに多く存在しています。
DHAが十分に足りている状態を保っていると、記憶力がアップします。

 

DHAは、マグロなどの魚の脂に含まれます。
生きている限り泳ぎ続ける回遊魚は、マグロは脂が豊富な魚で、頭部をまるごと焼いた「かぶと焼き」は、豪快な料理として人気です。
DHAの含有量が多いのは、目の周辺部分で、全体の30%にもなります。

 

DHAで忍耐力もアップ

仕事に限らず、あらゆる場面での成功の鍵となるのは集中力です。集中力を可能にするのは、些細なことでイラッとしない、安定した精神状態です。
その精神状態を維持する役割もDHAは担っています。

 

かんしゃくを起こしやすい人の血中には、DHAなどの脂肪酸が少なく、睡眠障害なども併発しやすいと言われています。
仕事をしていれば努力や我慢は当たり前。忍耐力は一社会人として大事なパーソナリティの一つです。
ネガティブな事柄が起きても、落ち着いた精神状態で思考し、夜はぐっすり眠ることも大切です。

 

DHAは、1週間に10g程度必要です。お魚を積極的に食べ、活発で忍耐強い脳を育成しましょう。

 

 

EPAで脳と体の調子を整える

 

サンマ、イワシ、サバなどに多く含まれる栄養素EPA(エイコサペンタエン酸)は、血液中の脂肪を減少させ、血液をサラサラにします。

 

血液を凝固させる血小板が血管につくのを抑え、血管が詰まったり狭くなるのを防いでくれます。

 

EPAは、抗炎症作用やアレルギー症状抑制作用でも注目され、脳や体の調子を整えることで、体力増強に貢献する大事な栄養素の一つです。